先日行われた自民党総裁選ですが、新しい自民党の総裁には谷垣禎一・元財務相が選ばれるという結果になりました。前回の総選挙によって政権を手放す結果になった自民党ですが、これからの巻き返しはあるのでしょうか。今回の総裁選についても、なかなか候補者がでてこなく、重要閣僚や派閥会長も経験した谷垣氏が、他に出る人がいなければ、という感じで出馬した印象があります。対立候補としては、他に2人出馬していました。その中でも注目だったのは河野氏です。河野氏は、世代交代を主張して、従来の派閥による運営を強く批判しました。その結果なのでしょうか、議員票では西村康稔氏を下回る18%の得票率だったのに、地方票ではその倍、36%の票を得る結果になっています。河野氏を支持する草の根の自民党員が多かったということでしょう。当選した谷垣氏は、過激な変革は行わないという主張だったので、それによる安心感が支持を増やした結果になったと予想されます。しかし、いままでのやり方を変える事無く、自民党を立て直す事は可能なのでしょうか。河野氏に3割近い票が入った事実は、自民党の支持者の間では、党の大幅な改革を求める声が増えてきている事を感じさせる様にも思えます。
国際ジャーナル報道ニッポン現代画報国際通信社報道通信社現代画報社