国際ジャーナル9月号に、「高齢化社会をともに生きる── 認知症患者の適切な介護」という記事が出ていました。私の祖母がまさに認知症患者であり現在父親と父親の兄弟が交代で介護に当たっているという状況で、認知症患者の介護の大変さをある程度理解しているだけに、この記事に目が留まりました。
高齢化が年々進んでいる現在の日本では、介護施設の需要が高まるとともに、認知症対策も重要な問題となっています。程度の違いはありますが、要介護状態にある高齢者のうち、二人に一人は認知症の傾向が見られると言われています。
このような日本の現状に向き合い、介護を要する認知症の高齢者を抱える家族を支援することを目標として、厚生労働省では、全国150ヶ所の介護施設に認知症専門の介護職員の常駐を定め、介護施設と認知症専門の医師が、連携する方針を固めました。
ひとくちに「認知症」と言っても、症状は実にさまざまで、現在では、「認知症グループホーム」などの介護施設が増加していますので、軽度な認知症であれば、適切な介護、指導、ケアなどを受けながら、普通の生活を続けることが可能になっています。ですが、介護施設ごとに“介護の質”に差が出てしまうことは避けられませんし、重度の認知症患者へ、どのように対応しいくのかは難しい問題となっているとのことです。
今後、国や自治体、そして私たちが、どのように対応していくのかが、大きな課題になりそうです。
国際ジャーナル報道ニッポン現代画報国際通信社報道通信社現代画報社