2009年10月27日火曜日

国際通信社が発行する雑誌には、動物や命をテーマにした記事が紹介されているように思います。
ちょうど先日、動物と命につながる出来事が我が家で起こりました。朝、ベランダに出てみると1羽のスズメがうずくまっていたのです。うまく動けないようで、怪我をしているのか体が弱っているのか、私は気になりました。我が家の子供2人もとても気になったようで「スズメちゃん、大丈夫かな」と心配していました。
ただベランダのコンクリートは冷たいはずです。またその日は朝から雨が降っており、肌寒い日でした。ですから、古新聞を敷きその上にスズメを置いてあげたのです。近所の方から鳥の餌を頂き、餌をまた別の新聞の上に置いてやりました。私が子供の頃にも同じようなことがあり、母が新聞を敷いて餌を置いてやっていたのを思い出したのです。その時のスズメは元気になり気が付けば飛び立っていたので、私は今回も元気になってくれることを期待したのです。しかし、今回我が家にいたスズメは様子を見ていると、どうやら空腹のようなのですが自力で餌の方へ動こうとしても体力があまりないようでヨロヨロしていました。
私の力ではどうすることもできずに、放っておくしかなかったのです。そして、新聞の上に置いてやってから30分くらい経った頃でしょうか。様子を見てみるとスズメは死んでいました。その姿を見て、飼っていたわけではないのですがとても辛い気持ちになったのです。
私が住んでいる市では所有者が不明の動物を無料でクリーンセンターが引き取ってくれるとのことだったので、主人と相談した結果、電話をして引き取りにきてもらうことにしたのです。昼前にクリーンセンターのトラックが来て引き取ってもらえたのですが、トラックが出発する際に少しの時間でも世話をした私は、悲しい気持ちになったのです。子供はまだ命の尊さが理解できない年齢なのですが、それでも「どうしてスズメはベランダからいなくなったの?」「どうして死んでしまうの?」と何度も私に聞いてきました。
スズメを利用して大変申し訳ないと思いながらも、その日は子供に命の尊さを学ばせることができました。


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