2009年8月19日水曜日

現代画報|もうひとつの高校野球

今年も熱い夏がやって来ました。それは「高校野球」です。予選を勝ち抜き、選ばれた高校が甲子園の舞台に立ち、夢に向かって闘います。球児たちも、そしてスタンドで応援する在校生徒、卒業生、親戚、知人、親・・・みんながひとつになって太陽が照る暑い中、頑張っています。また、テレビを通して「感動」を味わっている方もおられることだと思います。
そんな中、もうひとつの甲子園がある・・・と先日、新聞記事に載っていました。それは1965年生まれの元高校球児が、出身校対抗でプレーする「昭和40年会野球大会」のことだそうです。毎年、ある大きな公園で開かれているんだそうです。今年は過去最多の31校が集うんだそうです。
あくまでもこれは記事に書かれていた文章ですが、「体のキレはあやしいが・・・」と。確かに、高校を卒業してから月日が流れています。それぞれが違う道に進んで頑張っておられると思います。ですから、体型も高校時代とは若干違っている・・・という方もいらっしゃるでしょう。ひょっとしたら、自分の中で「高校時代はこんなはずじゃなかった」と思っている方もいるかもしれません。でも、ある方のインタビューで「この年になっても母校のユニホームを着て、元気に野球できることが一番の喜びです」と言っておられたのこと。確かにそうですよね。過去の栄光をもう一度・・・。とても素敵なことだと思いませんか?
高校時代とはまた違った気持ちでプレーする「もうひとつの高校野球」・・・。当時のユニホームを着たときの気持ち、いったいどんなものなのでしょう。自分が汗を流して、厳しい練習に耐えて、そして結果を出した・・・その延長で今の自分がいる・・・と誇りに思っておられるでしょうか。自慢のできる、すばらしい人生ではないでしょうか。
かっぷくのよくなったユニホーム姿に「お前、誰だ」と笑い合う場面もあるそうですよ。
甲子園の舞台で闘っている球児、そして過去の栄光をもう一度・・・と頑張っている元球児。暑い・・・いえ、熱い夏を思いっきり頑張ってください。


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