2009年8月8日土曜日

現代画報|ある一人の国民の声

選挙活動で各党がマニフェストを公表しています。各党首も、演説をしているようですね。
「少子化対策」「高齢者対策」「景気対策」など、色々と項目をあげて国民の支持を得ようとしているんですね。
子供がいる家庭にはありがたいと思うもの、高齢者には心配であると思うもの、とらえかたは様々だと思います。
先日、ある情報番組で「各党のマニフェストへの意見」と題して、視聴者からメールとFAXを募集していました。番組内で紹介しようというものだったのです。
その中でこのような意見がありました。おそらく女性からだったと記憶しているのですが、「少子化対策など子供にむけての対策もいいかもしれない。でも子供がほしいと、現在不妊治療を受けている人も日本にはたくさんいるということも忘れないでほしい。不妊治療は保健適用外でかなりの金額がかかる。体力も使うし精神的にも厳しい時がある。それでも子供がどうしてもほしいから夫婦で協力しながら頑張っている。」というものでした。
以前、テレビでも「不妊治療」についてはある番組で特集されていました。かなりの金額がかかるし、体力・・・という以前に精神的につらい状況にたたされる事が多いようですね。それでも、やはり「子供がほしい」という強い気持ちがあるからこそ、夫婦チカラを合わせてどんな治療にも耐えられるようです。
私の知人にも不妊治療を受けた人がいます。「また今月もお金がかかる~」と嘆いていました。数ある治療方法の中でどのような治療をしたのかは詳しくは聞いていませんが、毎回相当な痛みを感じて帰ってくるそうです。「今度こそは」「今度こそは」と期待しながらも、悲しい結果に終わったときのつらさといったら、言葉では表現できないそうです。
「不妊治療」を受けようと思ったらかなりの金額がかかる・・・と先ほどから記載させて頂いてますが、そのためには仕事をしなければお金は貯まりません。仕事の内容にもよりますが、知人は仕事が忙しいために、思うように病院へは行けなかったそうです。
知人は、旦那さんと話し合い子供は諦めてしまいました。何年もの治療期間でしたが、お互いがとてもつらくなってしまったようです。でも今は、とても素敵な「キャリアウーマン」で仕事を頑張っているようですよ。
人には色々な人生があります。ですが、その人生の中に「子供がほしい」という願いを持っている人もいるんですよね。「自然妊娠が当たり前」と思っている政治家の人が多いかもしれませんね。でも、日本全国には「子供がほしい」けど、悩みをたくさん持っている人が大勢いる・・・ということを忘れないでもらいたいと思います。
今回は「不妊治療」を例にあげてみましたが、国民には大変な思いをしている人がたくさんいます。「国民が安心して生活できる」「国民を主体とした政治」などというのであれば、もっともっと国民の声というものを聞いてください。


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