2009年7月14日火曜日

現代画報|改正臓器移植法(A案)成立

今月13日、参院本会議で改正臓器移植法(A案)が成立しました。以前は日本国内で不可能であった、子供から子供への臓器移植の可能性が広がったわけなのです。日本国内で現在難病に苦しみ、臓器移植が必要な子供たちにはまさに希望が見えてきたわけですが、すでに国外で移植を待っている子供たちの家族は複雑な思いを抱えているようです。千葉市在住の山口裕司さん(35)は、心臓移植の手術が必要な娘さんの真生(まお)ちゃん(4)のアメリカでの移植を前に、もっと早く法が改正されていればと複雑な心境を語っています。真生ちゃんは昨年4月、心臓移植をしなければ1年持たないかもしれないと、医師から余命宣告を受け、日本での臓器移植法改正を待っていたら間に合わないだろうという医師の言葉で、アメリカの小児病院で臓器提供者を待つことになりました。すでに小さな体は4回もの大手術に耐えてきていますが、現在真生ちゃんの心臓は同年代の子供に比べ4倍の大きさに肥大してしまい、残された心室も動きが弱まってしまっているのだそうです。真生ちゃんの母親、真由美さん(38)は、真生の小さな胸には、たくさんの希望と夢が詰まっている。改正法が同じ思いに苦しむご両親の助けになれば」とコメントしています。

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